フォーム・スプレータイプのミノキシジルのメリット・デメリット
フォーム・スプレータイプのメリットは使いやすさです。必要な部位にピンポイントで必要な量だけをつけることができます。一般的な育毛剤と違ってつけ過ぎてしまう心配もなく、液垂れも最小限に抑えることができます。つけ心地も良く、シュッとした感触で爽快感を味わうこともできますし、髪が長い人でも髪の毛をかき分けて頭皮につけることができるのです。また、ベタベタした感触もなく、ヘアスタイルが乱れることもありません。
ただ、ミノキシジルは液体に溶けやすく、固まりやすいという特徴があり、高濃度のミノキシジルだと目詰まりを起こすこともあります。そのため5%を超えるミノキシジル製剤の製品がありません。また、液だれしにくいと言ってもクリームタイプよりは確実にたれてきますので、噴霧する量には注意が必要です。
◎メリット | ●デメリット |
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・塗布したい部位にピンポイントでつけられる ・つけ過ぎてしまう事が少ない ・髪が長くても塗布しやすい |
高濃度の製品はもちろん、種類が少ないので選択肢が限られる ・噴射する量によっては液だれする |
▶フォーム・スプレータイプが適した部位…《頭頂部、分け目》 |
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頭頂部は自分では見えない部分ですから、つけにくいですがフォーム・スプレータイプはノズルの位置が正しければ的確に塗布できます。また、分け目などから薄毛が進行しやすいので、その部分だけピンポイントで塗布することが可能です。 |
▶フォーム・スプレータイプが適さない部位…《特になし》 |
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ピンポイントにも塗布できますし、広範囲の塗布も可能です。ただ前頭部や生え際につけ過ぎてしまうと額や目にたれてしまうので注意が必要です。 |
フォーム・スプレータイプのミノキシジル製品
国内で認可されているミノキシジル製品は大正製薬のリアップだけです。リアップは一般的な育毛剤タイプが主流ですが、フォーム・スプレータイプとしてリアップジェットがあります。ジェットノズルになっていてつけ心地はとても良いのですが、ミノキシジルの液体に溶けやすく固まりやすいという性質のためなのか、ミノキシジルの濃度は1%です。そのためこれで効果がなかったという場合にも他の国内品はありません。
海外で認可を受けたミノキシジルであれば種類は少ないですが、5%製剤のものもあります。一般的に使用されている製品はファイザー社のロゲイン5%とカークランド社のカークランド5%です。とはいっても、ロゲイン5%は液状タイプにスプレーノズルを装着するもので、カークランド5%はスポイトで吸い上げて頭皮につけるタイプのため、塗布しやすさはロゲインの方が上かもしれません。
またロゲインのスプレーノズルもカークランドのスポイトも別売りとなっています。もちろんこれらを使わなければ一般的な育毛剤タイプとして使用することもできます。
フォーム・スプレータイプのミノキシジル
製品名 | メーカー | ミノキシジル濃度 | 価格帯(1個当たり) |
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ロゲイン5% (液状タイプ) |
ファイザー社 | 5% | ¥3,500~¥5,600 |
カークランド5% | カークランド社 | 5% | ¥2,800~¥4,900 |
リアップジェット | 大正製薬 | 1% | ¥3,900 |