「デュタステリド」（Dutasteride）という名前をご存知でしょうか。デュタステリドは主にAGA治療で使われる成分の一つで、
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- 【薬剤名／有効成分含量／形状】
- ■ザガーロ（Zagallo）／0.1mg・0.5mg／カプセル・薄いオレンジ色（0.1㎎）・紅色（0.5㎎）
- ■アボルブ（Avolve）／0.5mg／カプセル・黄色
- ■デュタス（Dutas）／0.5mg／カプセル・黒色
- ■デュプロスト（Duprost）／0.5mg／カプセル・紅色
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などに含まれています。デュタステリドの効果は、『プロペシア』などのフィナステリドの約1.6倍と言われています。プロペシアが日本に登場したのが2005年ですが、ザガーロは2015年です。新しく登場したばかりなので、まだ知らないという方もいるかもしれませんが、プロペシアから切り替えた方の77％が発毛を実感という高い効果で非常に注目されています。0
デュタステリドの作用機序
薄毛やAGAになる仕組みは、通常2～6年かけて成長する髪の毛が、DHT（ジヒドロテストステロン）という物質によってわずか数ヶ月～1年にショートカットされてしまうからです。AGAの方からよく聞く「髪がすぐ抜けて、その髪自体もヤワヤワな短い産毛のようなかんじ」という声は、ヘアサイクルが乱れてショートカットした未成長の髪が抜けたということです。4
よって、薄毛・AGAの改善方法の一つとして、「乱れてショートカットしているヘアサイクルを通常に戻す」という方法があります。乱れの原因はDHTなのですが、このDHTは男性ホルモンの「テストステロン」と「5αリダクターゼ」という酵素が反応してできてしまいます。このままではヘアサイクルの乱れ一直線なので、5αリダクターゼの働きを封じこんでDHTの生成を阻止することが必要になってきます。阻止することが可能ならば、ヘアサイクルは正常になり、髪も健やかに育ちます。0
この5αリダクターゼの働きを封じ込める薬が- ■フィナステリド（プロペシア・フィンペシア・フィナロイド・フィンカーなど）
- ■デュタステリド（ザガーロ・アボルブ・デュタス・デュプロストなど）
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フィナステリドとデュタステリドは作用機序 （働き方）が似ています。似ている中でも違いはというと、5αリダクターゼには1型と2型があり、フィナステリドは2型のみ、 デュタステリドは1型・2型どちらにも効く、 という違いがあります。0
1型と2型の違いは？
- ■1型・・・全身の皮脂腺に存在する
- ■2型・・・主に前立腺や前頭部・頭頂部の毛乳頭に存在する
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AGAに深く関わりがあるのは2型5αリダクターゼです。しかしながら1型がAGAに全く関係ないわけではありません。頭皮が脂っぽい方は1型5αリダクターゼの分泌が盛んなことが多く、その影響でAGAが進行している場合もあります。そして1型と2型ではどちらが強力かというと、2型の方がより強力です。8
『プロペシア』などのフィナステリドは2型5αリダクターゼのみに作用しますが、『ザガーロ』などのデュタステリドは1型・2型共に作用します。またデュタステリドはフィナステリドの約1.6倍の効果があります。プロペシアなどでいまいち効果がなかった方は、2型だけではなく1型も影響している可能性があるので、フィナステリドよりさらに強力なデュタステリドをおすすめします。9
デュタステリドを含むさまざまな薬
デュタステリドを含む薬で一番知名度があるのは『ザガーロ』かと思われますが、他にもデュタステリドが含まれている薬はあります。0
一つ目は『アボルブ』です。 アボルブはザガーロよりも早く医療市場に登場している薬で、成分はザガーロと同じデュタステリドです。ただし、対象の疾患は「男性型脱毛症」ではなく「前立腺肥大症」です。先程も少しお伝えしましたが、5αリダクターゼは前立腺にも存在し、5αリダクターゼによって生成されたDHTは前立腺肥大の原因にもなっています。DHTを抑制することで、頭髪の場合はヘアサイクルを正常化しますが、前立腺の場合は肥大した前立腺を縮小させる効果があります。1
アボルブは保険適用の関係で前立腺肥大症治療薬となっていますが、薬の成分自体はザガーロと全く同じなので、薄毛・AGA治療に使っている方もいます。ただし、前立腺肥大症以外では保険適用はありません。2
二つ目はジェネリックです。 現在日本ではデュタステリドを使ったジェネリックはありませんが、世界ではザガーロジェネリックとして『デュタス』『デュプロスト』『ベルトリド』などがあります。またアボルブの海外での名称『アボダート』にもデュタステリドが含まれます。3
ザガーロジェネリックは、インターネット通販や個人輸入・一部のクリニックでの購入に限られますが、価格が抑えられるので、長期的な治療が必要な薄毛・AGA治療にはおすすめですね。0
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デュタステリドの注意点
デュタステリドもプロペシアなどと同じように、服用後すぐに効果が出る薬ではありません。効果があるかどうかの判定は最低半年後です。ですので、忘れずに毎日飲み続ける必要があります。一部の方は「耐性が付くから、飲んだり飲まなかったりする」という方がいらっしゃいますが、それでは有効成分の血中濃度が一定に保たれず、効果がきちんと発現しません。デュタステリドは耐性が付かないので、きちんと指示された飲み方通りに服用してください。5
また、副作用として性欲減退や勃起障害など性機能障害が出る場合もありますが、きちんと医師の処方のもと服用しているのであれば、大きな問題はないかと思われます。気になる症状が出た場合は、医師や薬剤師にご相談ください。6
最後に、薬の影響で前立腺検査の数値が正常に表れないことがあります。前立腺の診察や検査では、デュタステリドを服用していることを申告してください。7
デュタステリドをおすすめの方
- ■プロペシアなどで効果があまりなかった方
- ■頭皮が脂っぽく、薄毛やAGAでお悩みの方
- ■より発毛効果を期待される方
- ■新しい薬を試して見たい方
- ■ミノキシジルと一緒に服用できる薬を探している方 など