日本では頭に直接塗布する薄毛・AGA治療薬といえば『リアップ』を思い浮かべる方が多いと思いますが、海外では様々な外用薬が製造・販売されています。その中の一つに『ポラリス』(Polaris)という製品があります。リアップのように日本の薬局では販売していないので、知らない方もいると思います。そこで今回は、ポラリスとは一体どういう製品なのかをご説明します。
アメリカ製の外用薬でミノキシジル含有も2017年に製造中止
ミノキシジルの効能は発毛促進で、髪の毛の太さが増したり、途中で抜けていた毛もしっかりと栄養が行き届くため抜けにくい、黒々とした髪に育つことが知られています。ポラリスもミノキシジルを含んだ外用薬です。世界で初めてミノキシジルを含有の外用薬として販売された『ロゲイン』のジェネリック医薬品です。1
ポラリスは、アメリカの「ポラリス社」という製薬メーカーが製造販売していました。「いました」という過去形なのは、2017年ごろメーカーが製造を停止したようで、個人輸入代行業者やインターネット通販でも、販売が終了しているところが多いようです。気になる製造を中止した理由ですが、詳しい理由は分かっていません。製品の特長(種類が豊富)
ポラリスは種類が多かったのも特徴です。 1.ミノキシジル濃度 ポラリスには、ミノキシジル濃度が5%・7%・12%・15%・16%の製品がありました。ちなみに現在日本で一番知られているであろう薄毛・AGA治療用外用薬『リアップ』のミノキシジル濃度は1%と5%の二種類です。濃度の選択肢が多いことは、ユーザーに歓迎されたようです。2
2.含まれるさまざまな成分 ポラリスは、ミノキシジル以外にもさまざまな成分が含まれていました。一部紹介すると- ■アゼライン酸→アゼライン酸は、ニキビ治療薬等にも使われる成分で、抗菌作用や抗炎症作用があります。
- ■アデノシン→資生堂の育毛剤『アデノゲン』の主要成分。アデノシンは体内にも存在する成分で、血行促進や髪の成長促進効果があります。
- ■プロシアニジンB2→リンゴポリフェノールに含まれるプロシアニジンは、抗酸化作用や血行促進作用があります。