ミノキシジルと女性
子供の頃はフサフサだった髪が年齢を重ねると、そうもいかなくなります。多くの人は更年期の頃から1つの毛穴から生える本数が減っていき、髪も徐々に細くなっていきます。自己流のホームケアを続けていても気休め程度で、なかなか効果を感じるのが難しいかと思います。このケアが自分に合っているのか?続けたら本当に効果が出てくるのか?不安になりますよね。薄毛は遺伝的なものだと諦めてしまい、髪のことをよく知らないまま間違ったケアをしている場合も実は多いのです。間違ったケアは改善どころか頭皮の状況を悪化させる可能性がありますので正しく頭皮ケアをしましょう。
このサイトでお勧めしているユナイテッドクリニックさんは薄毛・AGA専門外来で、AGA(男性型脱毛症)薬を数多く揃えております。特にミノキシジルは髪の毛を生やすには非常に効果的だといわれています。通常は男性が薄毛を治療するために服用するミノキシジルですが、最近では薄毛に悩む女性も増えてきており、ミノキシジル女性用のリアップレディも販売されています。ミノキシジル前頭部には効果がないといわれますが、大きな間違いです。
ミノキシジルとは
ミノキシジル(Minoxidil)は1960年代にアップジョン社(現ファイザー社)が開発した医薬品です。実はミノキシジルは最初は育毛剤として開発された薬ではありませんでした。元々ミノキシジルは高血圧患者に対して血圧を下げる降圧薬として開発されたものでした。しかし、その後ミノキシジルの服用した人達から多毛症になる方が続出したのをきっかけに、医療用発毛剤として研究と開発が進められ1980年代に外用薬のロゲインとして販売開始されることになったのです。そして日本でも未承認でしたが、1999年に正式な医薬品として大正製薬からリアップという名前で市販で販売されるようになりました。ミノキシジルには内服薬と外用薬の2種類があり、ミノキシジル外用薬は日本皮膚科学会によりランク付けされた男性型脱毛症診療ガイドラインにて、最高推奨度のAランク(行うよう強く勧められる)に選ばれています。ミノキシジルは早い方で3~4ヵ月ほどで効果が現れる方もいるくらいAGA治療薬の中で最も注目されています。
女性の脱毛症
女性の脱毛症には大きく分けて3つの種類があります。体内の男性ホルモンの影響による壮年性脱毛症、そしてストレスによる円形脱毛症、最後に無理なヘアメイク等による牽引性脱毛があります。その中でリアップレディの有効成分ミノキシジルが効果を発揮するのは壮年性脱毛症のみとなります。この壮年性脱毛症の特徴として頭頂部の薄毛が目立つ、ゆっくりと進行していく、主に20代後半~40代で発症することが特徴です。男性と同様に女性も男性ホルモンの影響を受け毛周期(ヘアサイクル)が乱れることで髪の毛が細く、薄くなっています。男性のAGAと同じく、男性ホルモンを原因として発生する症状ですが、女性のAGAの場合は髪の毛が無くなっていくほどには進行せず地肌が見える程度に薄くなるケースが大半とされています。女性のAGAをFAGA(女性男性型脱毛症)と総称します。また男性ホルモン以外では遺伝や生活習慣の乱れも原因になるので生活習慣の見直しや髪の毛の洗い方を変えてみるなど、身近な点から改善を図っていくのも対策の1つです。脱毛症の種類によって必要な対策も変わってきますので、薄毛の悩みをお持ちの女性の方は、まず専門の医師の診断を受け原因を特定するところから治療を始めてください。
ミノキシジルの効果
薄毛になる原因は血行不良でなることが多く、日常からくるストレスで自律神経が乱れてしまったことにより血管が収縮したり、食生活が偏ってしまうと血液の流れが悪くなってしまいます。血行が悪くなると髪の毛が伸びるために必要な亜鉛やビタミン、そしてタンパク質といった栄養素がうまく届かなくなります。ミノキシジルは元々降圧剤なので、服用することによって血管を広げられ血行がよくなり、髪に必要な栄養素が十分に行き届くことになるのです。この効果はもちろん女性に対しても有効なのですが、必ず低濃度のものを服用してください。女性が高濃度のミノキシジルを服用すると副作用が強く出てしまうためです。同じ理由で外用薬に比べて強い副作用が出るミノキシジルタブレットもお勧めしません。ミノキシジルを服用すると毛母細胞を活性化させることができるので、弱くなっていた髪の毛を強く太くすることができるのです。今まで乱れていたヘアサイクルを正常に戻すことが可能になりますが、その過程で初期脱毛が起こることがあります。しかし、この初期脱毛はミノキシジルの効果が現れたという証拠ですし、病状は一時的なものなので安心してください。
ミノキシジルの副作用
ミノキシジルの副作用は多毛症、低血圧、肌荒れ、むくみ、眠気、頭痛といったものがあります。低血圧はよく挙げられる副作用の症状です。先ほども記述したようにミノキシジルは元々血圧を下げる薬なので服用すると低血圧になります。女性は特に低血圧な方が多いため、血行が悪くなるとめまいや立ちくらみなどの症状も出るので十分注意しましょう。また、女性は男性に比べると肌が乾燥しやすいためミノキシジルを服用すると体毛が増加する場合もあります。どの副作用も一時的ではありますが、副作用の症状が改善しない場合は早急に医師と相談して下さい。
ミノキシジルと女性
薄毛で悩む女性は年々増え続けており、数百万の女性がAGA治療を行っているのが現状です。AGA治療薬としてミノキシジルと並び有名なプロペシアという薬があります。プロペシアは男性の薄毛の原因となる男性ホルモンの産生を抑えるものです。薄毛にとても有効なプロペシアですが、服用すると胎児に強い影響が出るという理由から女性には禁忌となっています。女性はプロペシアが服用できないため、AGA治療にはミノキシジルということになるのです。ミノキシジルは女性も服用することが可能であり、塗布する外用薬と飲み込む内服薬があります。女性用の外用薬としては最初の方でふれたリアップレディがあり、リアップとリアップレディの違いは女性用は男性用に比べると濃度が低いものになっています。男性と女性どちらも服用できますが、妊婦の方は胎児に影響が出る出るのでミノキシジルの服用は禁止となっていますので注意してください。
ミノキシジルの内服薬でミノキシジルタブレットというものもあり、こちらは薄毛治療の効果はかなり期待できます。体の血行の悪さを改善して、血管を広げて血流を良くしてくれるのです。薄毛の悩みは男性も女性も同じであり、なかなか人に相談することも難しいですが、1人で悩まずにまずは専門のクリニックや医療機関で医師と話してもらうことから始めてみましょう。