薄毛・AGA治療では、ミノキシジルを使った治療法が効果的です。現在ミノキシジルを含む薬剤には、錠剤のミノキシジルタブレット(ミノキシジル錠)と外用薬のミノキシジルローション(もしくはフォーム・クリーム)があります。
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日本で一番初めに登場した発毛薬は外用薬の『リアップ』なので、発毛薬=外用薬というイメージがあるかもしれません。そのため内服薬に関してはよく知らない方も多く、「内服薬の効果はどうなんだろう?」「副作用はあるのかな?」等疑問もあると思いますので、今回はミノキシジルタブレットについてお話ししたいと思います。9
ミノキシジルタブレットの製品概要
ミノキシジルタブレットは、現在さまざまな製薬メーカーが製造販売しています。もともとは高血圧治療薬『ロニテン』の副反応からスタートした薬剤で、ロニテンのジェネリックとして『ミノキシジルタブレット』(※そのままの名前ですが製品名です)『ノキシジル』などがあります。1
ミノキシジルの成分量により、2.5mg・5mg・10mgの製品があります。薬の形状としてはタブレットという名前の通り錠剤で、先ほど紹介したノキシジルは白色の円形の錠剤です。現在日本ではミノキシジルタブレットは専門クリニック以外にでは処方していません。それ以外の方法は、個人輸入やインターネット通販等での購入がありますが、厚生労働省からも個人での薬剤の輸入はしないように注意喚起されていますので安易な個人輸入はやめましょう。1
ミノキシジルタブレットの飲み方
1日1~2回、1日量としては5mgが目安ですが、薄毛・AGAの状態や身体の具合を見て決められた処方の量を服用します。初めてミノキシジルタブレットを服用する場合は、2.5mgからスタートすることもあります。中には「たくさん飲んだ方が早く、たくさん毛が生えてくるだろう」と勝手に量や回数を増やす方がいらっしゃいますが、過剰摂取は禁物なのでその点はご注意ください。心配な場合は個人で判断せずに医療機関を受診しましょう。7
ミノキシジルタブレットの副作用
もともとが高血圧治療薬のため血管拡張作用による副作用があります。低血圧症状、倦怠感、胃の不快感、かゆみ、浮腫(むくみ)などが起こることがあります。重篤な副作用の報告は少なくほとんどの方は問題なく服用していますが、上記のような症状が出てきた場合には医師に相談してください。ミノキシジルタブレットは日本では未認可のため必ず医師の診察のもと処方をうけるようにこころがけましょう。副作用ではないのですが初期脱毛といって服用開始1か月くらいの間に古い毛が新しい毛に押し出されて大量に脱毛することがあります。脱毛したからと心配にならずに薬剤の効果がでてきはじめた、と考えてください。初期脱毛があったほうが発毛効果が高いことが臨床上判明しています。 6ミノキシジルタブレットの効果
ミノキシジルタブレットは強い発毛効果があります。薬剤の成分ミノキシジルは、血管拡張作用があるため、髪の毛の成長の源である「毛乳頭」や「毛母細胞」にどんどん血液や栄養を送り込むことができます。栄養のしっかりとした血液により毛母細胞が活性化され、強く発毛し、たくましい毛を育むことへとつながっていきます。また内服薬であるタブレットは身体の中からしっかり吸収されるので、あますところなくしっかり効果が現れます。2
また部位別の効果も気になるところだと思います。- 【頭頂部】
- ミノキシジルタブレットが最も効果を発揮するのが頭頂部だと言われています。というのも、頭頂部の薄毛・AGAは頭皮の血行不良が原因のことが多いからです。もちろん、『リアップ』や『ロゲイン』などの外用薬もミノキシジル配合なので効果はしっかりあります。
- しかし頭頂部という場所柄自分ではよく見えないこともあるので、慣れていない方は付けにくい・付け漏れてしまうということがあるかもしれませんが、内服薬のミノキシジルタブレットではその心配はありません。初めての治療の方やちょっと不器用で・・・という方は、ミノキシジルタブレットがいいですね。
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- 【生え際・前頭部】
- 内服薬のミノキシジルタブレットは生え際や前頭部にも効果があります。身体の中から成分を吸収し、髪に血液と栄養をしっかり届け成長を促します。
- しかし、「生え際や前頭部はなかなか効果が出ない」と言った声もありますが、それにはきちんと理由があります。生え際や前頭部は血行不良だけではなく、男性ホルモンが変化したDHTと言われる薄毛・AGA原因ホルモンが多数存在するからなのです。このDHTが発生すると髪が成長するヘアサイクルが乱れてしまい、発毛が短い期間で終了してすぐに抜け落ちてしまうという悲惨なことになってしまいます。よって、DHTの発生の発生を抑える『プロペシア』や『フィンペシア』というフィナステリド製剤も非常に有効です。
- 薄毛・AGAの状態は人それぞれなので、ミノキシジル単体で効果が出にくい場合はフィナステリドの併用をおすすめします。
外用薬と内服薬の特長
『リアップ』『ロゲイン』などの外用薬と『ミノキシジルタブレット』『ノキシジル』などの内服薬は、どちらもミノキシジルを含む薬剤です。それぞれの特長を確認してみましょう。4
- 『リアップ』『ロゲイン』などの外用薬
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- 『ミノキシジルタブレット』『ノキシジル』などの内服薬