薄毛・AGAとミノキシジル

最近テレビCMでもよくやっていますが、薄毛や脱毛等のAGA(Androgenetic Alopeciaを略してエージーエーと呼ぶ)とは「男性型脱毛症」を指します。成人男性にみられる生え際や頭頂部が、片方もしくは両方薄くなる状態です。原因として遺伝や男性ホルモンの影響があり、髪が抜けて薄毛が目立ちます。

抜け毛や薄毛になり始めてから長期間放置すると、頭皮が通常髪の毛に守られているのに対して髪の毛がない人は外部から直接刺激を受けるので頭皮自体が硬くなります。次第に毛穴もふさがっていき、髪の毛が生える要因が阻害され発毛しづらくなります。「最近抜け毛が多いな」「髪の毛が細くなったな」と感じたら早めにAGA治療専門クリニックや医療機関での受診をお勧めします。 AGA治療でほとんどのクリニックでは「最低でも6か月、1年は継続が必要」としているので、AGA治療は長い目で見て長期的、継続的に治療することが重要となります。

ミノキシジルって何?

  1960年代、ミノキシジルはアップジョン社(現在のファイザー社)が高血圧を対象とした経口薬の血管拡張剤として開発しました。臨床試験中、副作用として被験者に脱毛の改善や多毛症が現れたため薄毛治療薬としての再研究が始まりました。1980年代にはアップジョン社(現ファイザー社)が「脱毛症の治療用」としてミノキシジルを2%含んだ外用溶液の「ロゲイン5%(Rogaine)」が発売されました。ローションタイプやフォーム(泡)タイプの外用剤です。日本では1999年に外用発毛医薬品として大正製薬の「リアップx5」が認可を受けました。リアップx5は「ロゲイン5%」のジェネリック、ミノキシジルジェネリックになるんですね。

ミノキシジルの効果

  ミノキシジルの効果は、血流を改善し髪に必要な栄養素を頭皮の毛乳頭に直接届けることで髪の毛が生えやすくなる環境と成長を促し、栄養が行き渡ることで髪の毛が太く、濃く生えてきます。大事なポイントとして、頭皮環境が良くなったとしてもバランスの悪い食生活や髪に必要な栄養が不足していると生えてこない場合が稀にありますので、普段の生活も改善するよう心がけることが大事です。ミノキシジルの内服薬であるミノキシジルタブレット(ミノタブ)の薄毛・AGA治療効果はとても高くAGA専門クリニックでは治療に必須とされている成分です。

ミノキシジルの外用薬と錠剤(ミノキシジルタブレット・ミノタブ)

  ミノキシジル外用薬として日本国内では大正製薬が販売している「リアップ」がミノキシジルを配合しており、海外では「ロゲイン(Rogaine)」があります。実際はロゲインが世界的には先に発売されており、大正製薬が日本での販売権を取得して販売しているのが日本での「リアップx5」という認識になります。成分が同じなので効果や副作用についても同じです。 リアップは国内認可の第一類医薬品です。ミノキシジルは比較的安全な薬剤ですので医師の診察なしに薬局で購入することができます。ミノキシジル外用剤は日本だと「リアップx5」等としてドラッグストアでも購入できますが、ミノキシジルの錠剤、ミノキシジルタブレット(ミノタブ)は一般の内科や皮膚科では処方しておらず、AGA治療(薄毛治療)専門クリニックで処方されます。 また薄毛・AGA治療クリニックが処方しているミノキシジルローションやロゲインはリアップx5よりも処方価格が安く、リアップx5はひと月分1本7,000~8,000円しますが、例えば当サイトで紹介しているユナイテッドクリニックさんでは同じ効果のミノキシジルローションは初回価格3,600円の値段で処方してくれます。リアップx5の半額ですね。数か月分まとめての処方も対応して頂けるとのことです。

ミノキシジルの注意

  ミノキシジルはもともと血圧降下剤なので、低血圧の方は血圧が下がりすぎてしまう可能性があります。低血圧の方は服用を控えるか、AGA専門のクリニックや医療機関等で医師に相談することをお勧めします。

ミノキシジルの副作用

  ミノキシジル外用薬にみられるものは皮膚症状で、ミノキシジルタブレットで現れるものには体毛増加等があります。主に報告されているものとしては体毛が濃くなる、頭痛、眩暈や動悸、顔のむくみ等が挙げられています。

ミノキシジルの初期脱毛

  髪にはヘアサイクルという周期があります。太く長く育つ成長期、成長が止まる退行期、脱毛が始まる休止期と髪は発毛と脱毛繰り返していて、これを繰り返すのがヘアサイクル(毛周期)です。AGAになるとDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンの影響によってヘアサイクルの乱れが生じます。 AGA治療を開始すると現状生えてる髪の毛の奥で次の髪の毛の元が作られ、成長期に入ります。すると、見えている部分や休止期の弱くなっている髪の毛が押し出されます。これを初期脱毛といいます。休止期の髪の毛が多く残っている人ほど初期脱毛が起こりやすいのですが、個人差があり初期脱毛が起こる人と起こらない人がいます。しかし、初期脱毛がなくても心配ありません。初期脱毛にはタイミングがあり、これにも個人差があります。だいたい治療開始から2~4週間といわれてますが、早い人で1週間、治療から1か月経過してから始まった人もいます。ちなみに初期脱毛の期間があり、1~2週間の人もいれば約3か月続いた人もいるので個人差はありますが、約1ヶ月間です。脱毛量は通常の約2~3倍の約200~300本です。初期脱毛は突然終わります。その後、発毛に変わっていきますので最初は戸惑うかもしれませんが、治療の効果が表れている証拠なので安心して治療を継続してください。

ワンポイント

  ミノキシジルは他のAGA治療薬との併用ができ、フィナステリドやデュタステリドと併用することで、より高い改善効果が期待できます。気になる方はAGA治療専門のクリニックや医療機関にて医師に相談することをお勧めします。

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