AGA対策
「頭の髪の毛が少なくなってきたなぁ」「抜け毛が多くなってきた・・・」等、髪の悩みは意外に多いものです。昔は悩みを抱いたとしても相談する場所も資料も少なく、一人で苦悩するだけのことが多かったと思いますが、今では専門のクリニックや便利なインターネットのおかげで、いろいろな対策を講じることができるようになりました。
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現在AGA対策としてはどのようなものがあるのか、一度まとめてみましょう。
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1.外用剤
AGA対策として真っ先に思い浮かぶのは外用剤ではないでしょうか。古くは『ロゲイン』や『リアップ』、最近では『スカルプD メディカルミノキ5』や『リグロEX5』など、種類も数多くあります。薬剤により有効成分は違いますが、やはり「ミノキシジル」を含有しているものが人気があるようです。
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使用方法も薬剤により違いますが、多くの薬剤は1日2回気になる部分に塗布するようです。形状も液体タイプの他、泡タイプ、クリームタイプとさまざまあるので、実際の使い勝手で選んでみてもいいでしょう。
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前頭部や頭頂部など自分が気になる部分に直接狙い撃ちすることができるので、はじめてのAGA対策として取り入れる方も多いですね。
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2.内服薬
AGAを調べている方にはおなじみかもしれませんが、一般的にはAGA対策の内服薬のイメージはまだ浸透していないかもしれません。しかし意外にAGA内服薬の歴史も古く、例えばフィナステリドを主成分とする『プロペシア』は、アメリカでは20年以上前の1997年に、日本では10年以上前の2005年に承認・販売されています。
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現在AGA治療として使われている主な内服薬の種類は、成分別に「フィナステリド」「デュタステリド」「ミノキシジル」の3種類です。ミノキシジルは先ほどの外用剤でも出てきましたが、内服薬としても販売されています。
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フィナステリドを主成分とする薬剤には『プロペシア』『フィナステリド錠』『フィンペシア』など
デュタステリドを主成分とする薬剤には『ザガーロ』『アボルブ』『デュタス』『アボダート』など
ミノキシジルを主成分とする薬剤には『ミノキシジルタブレット(ミノタブ)』『ノキシジル』『ロニテン』など
があります。フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジル共にジェネリックも販売されています。例えば先ほど紹介したフィンペシアも、フィナステリドを使ったプロペシアのジェネリックです。
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3.頭皮環境を整える
頭皮環境が整っていないと、抜け毛が多くなってしまうことがあります。例えば頭皮が脂っこい人などがそうですね。頭皮の皮脂が過剰に分泌されてかゆみや炎症を起こしてしまう方は「脂漏性皮膚炎」の可能性があり、毛穴の炎症やかきむしりにより抜け毛が増えてしまいます。
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脂漏性皮膚炎は真菌の一種「マラセチア菌」が皮脂を栄養分として増殖してしまうことが原因と考えられています。よって、この真菌を抑える抗菌シャンプーや抗菌ローションが効果的です。これらは『ケトコナゾールシャンプー』や『ニゾラールローション』という薬剤名で処方されています。また炎症が強い場合やかゆみが強い場合には、ステロイド外用剤や抗ヒスタミン薬などを使用することもあります。
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一点お気を付けいただきたいのは、中にはマラセチア菌以外の原因で頭皮が炎症を起こしている場合もあるので、むやみに自己判断せず、専門のクリニックで診断をあおぐ方がいいでしょう。
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頭皮環境は生活習慣にも密接に関係していますので、食生活や生活リズムを見直すことも重要になってきます。バランスの悪い食事はしていないか、睡眠はきちんと取れているか、日々の生活も見直してみてください。
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4.バランスの良い栄養を取る
AGAと栄養がすぐに直結する方は少ないかもしれませんが、栄養不足や偏った食生活では抜け毛や髪の成育不良に陥る可能性は十分にあります。例えば妊娠した方がつわりで食べ物を受け付けなくなり、栄養不足になることで抜け毛が起こってしまう、というようなこともあります。
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髪の健康のためには、「タンパク質」「ビタミン」「ミネラル」をバランスよく摂取することが大事になります。その中で、現在不足が懸念されている栄養素として「亜鉛」が挙げられます。亜鉛は肉類やカキ等によく含まれていますが、ダイエットや外食等で不足しがちになりやすいミネラルの一つです。また汗や尿としても排出されるので、運動をする方や夏場には特に不足しがちになります。
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そして最近髪の成長に関わる栄養素として注目を集めているのは、「リジン」というアミノ酸です。リジンは体内では合成することができない必須アミノ酸のため、食事やサプリメントで摂取する必要があります。
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5.ストレス予防
よく「最近ストレスが多くて、髪が抜けてきた・・・」等の声を聞きますが、実はストレスとAGAや脱毛症の関係はよく分かっていません。実際に精神的ストレスで抜け毛等が増えていても、実は他にも原因があることが考えられます。
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しかしながらストレスにより自律神経が乱れると、身体には様々な不調をきたすことは分かっています。やはりストレスはためないようにしておくのが無難と言えますね。
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以上のようなことがAGA対策としては有効でしょう。自分で改善できるところもあれば、専門家の知識に頼るところもあります。AGA専門のクリニックでは、これらのことを総合的に考え治療法を提案してくれます。これから治療を始めようか迷っている方は、一度専門家の意見を聞いてみてください。