薄毛・AGA(男性型脱毛症)で悩んでる方は意外と多く、最近ではTVでもAGAのCMを見かけることが多くなりました。実際「周りに相談しづらい」「恥ずかしい」「どんな風にされるのか分からないから怖い」と、思われる方がいます。どんなに悩んでも時間ばかり過ぎ、いざ治療となった時に進行状態から治りづらくなる可能性があります。薄毛・AGA治療の専門クリニックでは医師の診断のもとAGA治療薬を処方します。そのほとんどがAGAの状態に合った処方や治療になります。現代では薄毛・AGA治療のクリニックでもスタッフが全て男性のクリニックや医療機関もあるので、「恥ずかしいから行きづらい」という方にも安心です。
AGA治療のクリニックや医療機関で受診する前に大体の方がインターネットなどの口コミで調べていると思いますが、AGAの治療には様々な方法があり、それにより効果や価格が違います。
AGA(男性型脱毛症)とは、薄毛の原因とは
AGAにはいくつか原因があります。生活環境や男性ホルモンのバランス、頭皮の環境、ストレス、飲酒・アルコール、喫煙などがあります。ちなみに遺伝によるものもあり、「親族に薄毛やハゲがいるからAGAを発症するかも」と不安になる方がいます。発症する人には特徴のある共通した遺伝子を持っていることがわかっていますが、必ずしも発症するという訳ではありません。
髪のことが気になったら早めに受診
髪にはヘアサイクルがあり、2~5年の周期で抜けては生えるを繰り返します。1日約100本は通常だと抜けますが、AGAを発症するとさらに抜けます。AGAを発症した場合、ヘアサイクルが3ヶ月~1年と短くなります。髪の毛が育たず弱く細くなり、大量に抜けるので頭皮や地肌が見えてしまい薄毛が目立ちます。この状態を放置すると、頭皮は髪の毛で守られていますが、薄毛の状態だと直接頭皮にダメージが与えられないように頭皮自体が硬くなります。頭皮が硬くなると毛穴が押されてしまい発毛が困難になるので、少しでも気になることがあれば早めにAGA専門のクリニックや医療機関で受診することをお勧めします。
実は多いAGA
AGAは20~30代と、比較的若い世代で発症することも多く、思春期以降の成人男性の生え際の一方、もしくはその両方の髪の毛が薄くなっている状態として位置づけられています。
現在、約4200万人の人が薄毛だと感じています。これは日本人の約3人に1人が薄毛で悩んでいるとも言えます。これは自覚している人の数なので、無自覚な人も含めると断然このAGAの症状の人は増えると思われます。
AGAは男性ホルモンが関係していた
AGAの原因はDHT(ジヒドロテストステロン)という活性型男性ホルモンで、テストステロンという男性ホルモンと髪の毛の根っこにある5α還元酵素(リダクターゼ)という酵素が結合することでDHTが生成されます。健康な髪は毛母細胞が細胞分裂を繰り返してしっかり成長していくのに対して、DHTは毛母細胞の働きを低下させるため毛髪の成長が悪くなったり、しっかりと育たず脱毛するのでAGAの原因になります。
実際にAGAの症状の方の頭皮を調べると、DHTの数値が高い結果が確認されてます。
AGA薬はDHTの生成を阻害することで効果を発揮します。AGA治療薬のフィナステリドやデュタステリドは5α還元酵素(リダクターゼ)を阻害することでテストステロンと5α還元酵素の結合を防ぎ、ヘアサイクルを健全に戻す働きがあります。
AGAの治療方法
あまり知らない方も、既に調べつくしてる方も、改めて知っておいて損はないです。
AGA治療でミノキシジル・プロペシア(フィナステリド)ザガーロ(デュタステリド)に関する治療はアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局で、日本での厚生労働省)が効果や効能を認め、AGAの治療に効果的だとしてます。日本皮膚科学会の薄毛治療ガイドラインでもミノキシジル・プロペシア・ザガーロは一番高いAランク(最も薄毛治療に有効)に指定されており、標準治療です。簡単に説明しましょう。
・ミノキシジル
ミノキシジルは1960年代にアップジョン社(現ファイザー社)が高血圧患者に対する血管拡張剤を経口薬として開発したところ、脱毛症を改善することがわかり再研究され、1980年代に脱毛症の治療用としてミノキシジルを2%含むミノキシジル外用溶液「ロゲイン」が発売されました。日本では大正製薬が1999年にミノキシジルを1%含む「リアップ」を発売しました。
ミノキシジルには飲むタイプの内服薬ミノキシジルタブレット(ミノタブ)と直接塗り込む外用薬と2種類あり、内服薬の方が全身に作用するため効果があると言われています。外用薬は海外でも「ロゲイン」「ミノキシジルローション」などが販売されており、ミノキシジルローションに関してはミノキシジルを5%含むものや10%含むものがあり、高含有のため効果的とされています。
衰えた血管を拡張し頭髪に栄養を行き渡らせることで発毛し、髪の毛を太く育毛します。血管が衰える原因の中にDHTも関係しており、DHTが作用しだすと毛根からの栄養が髪の毛に行かなくなり、結果的に髪の毛に栄養を届ける血管が衰え、血流が悪くなり薄毛になります。
・プロペシア(フィナステリド)
アメリカのメルク社が前立腺肥大に対する研究・開発されていた成分ですが、服用者に多毛症がみられ、再研究し1997年に薄毛治療薬として認可されました。ヘアサイクルを整えて抜け毛を予防するのがフィナステリドです。フィナステリドは5α還元酵素の働きを阻害することでテストステロンとの結合を防ぎ、DHTの発生を抑制します。抜け毛を防ぎ、頭皮を正常な状態に保つので「現状維持」の治療です。
・ザガーロ(デュタステリド)
デュタステリドもフィナステリド同様、もとは前立腺肥大の治療薬として販売されてましたが、AGA治療薬として認可されザガーロという商品名で登録され、製造・販売されました。5α還元酵素の1型と2型の両方を抑制します。
※ミノキシジル・フィナステリド・デュタステリドをまとめた治療をカクテル療法と言います。AGA治療効果の高い薬剤などをまとめているので、現在では一番メジャーとなっています。
・植毛
自家植毛と人工植毛があり、自家植毛は外科手術で自身の健康な髪を皮膚ごと移植します。副作用や拒絶反応はありませんが費用は百万以上となり、麻酔を使う専門の医療機関やクリニックでの施術になります。人工植毛は合成繊維で作られた人工毛を埋め込むことで薄毛を目立たなくさせる治療ですが、時間がたつと抜けます。費用は30万円ほどですが、副作用として細菌感染の報告もあり、日本皮膚科学会でも行わないことを勧めてます。
・HARG(ハーグ)療法
毛髪再生治療をHARG療法と言います。成長因子を含む成分を頭皮に注射します。毛包を再生し毛母細胞を刺激するので発毛効果が高いとされています。麻酔を使うので専門の医療機関やクリニックでの施術になります。
最後に
AGAの治療には上記のように様々な方法があり迷う方も居るかもしれませんが、まずはAGA専門のクリニックや医療機関で相談することをお勧めします。自分で判断しきれないところや、医師の診断でわかることがあります。しかし、AGAの症状は進行させるのも予防するのも自分次第です。